低空飛行net

名古屋で2011年から活動する、ひきこもり・メンタル系自助グループ(当事者会)
低空飛行netのブログです

カテゴリ: 資料

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来週18日(月)の定例会は予告した通り休止となります。
LINEの オープンチャット「虚空飛行net」 で開催するオンライン定例会をよろしくお願いします。


愛知県含む 緊急事態宣言解除との報道 もありますが、まだ集会を開くには危うい時期ですので
また来月以降、様子を見て定例会の再開時期を判断したいと思います。


オープンチャット「虚空飛行net」は既に定員20名に達したため、新たに募集はしておりません。
オンライン定例会の利用終了後も「雑談・連絡用チャット」として残していく予定なので、
低空飛行netで面識のある方の参加受付は引き続き継続していきたいと考えています。

遠方から、なかなか参加が難しい方ともゆるく交流できる環境を作れたのは不幸中の幸いというか、
やって良かったかなと思います。こんな状況でもなければ重い腰を上げる事もなかったので。


そのうち時期を見て、面識のない新規参加者の受け入れも考えていましたが、
病気や障害の事などをある程度オープンにして「安心して話せる場」を維持していく事を考えると、
やはり一度は面識のある方、信用できる方に限って参加してもらう形が安全かなと考え直しました。

初参加・見学を希望する方は、毎月の定例会再開をお待ちください。


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先週の仕事帰りには、庄内川沿いを散歩して帰りました。
これは堤防の上にあった素朴な神明社。

ひきこもり生活が続いて、一日中家から出ず寝ている日も多いのでこういう時間は貴重です。


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堤防沿いに歩いていると車で乗り付けた人が3人くらい集まってきてカメラを構えていたので
(何か珍しい電車でも通る日なのかな?)としばらく待ってみましたが、どれが珍しいのかわからず。
単にマニアには有名な撮影しやすいスポットだったのかもしれない。


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こちらも堤防の上にある、昨年に移転造営されたばかりの神社。
堤防ごと綺麗さっぱりになっていました。


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昨年7月にまだ造りかけだった時の写真と同じアングルで。
今は新築ピカピカですが、10年、20年と経ていくと落ち着いて馴染んだ感じになるのでしょう。
この堤防の少し北側には鬱蒼と木の茂る旧地があったのですが、もう更地になっていました。


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 昨年7月に移転工事中 で、今年の3月には移転工事が終了しているはずの神社は
新型コロナの影響か工事途中で止まったままでした。道路を挟んだ旧地もすっかり更地に。


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日も暮れてきたのでバスで帰りました。
今は19時くらいまでは明るいので寄り道も捗る。


今後は社会・個人の生活様式も色々と変わっていかざるを得ない部分もあるかと思いますが、
始めは慣れなくても、段々と落ち着いて馴染んだ感じになっていくのだろうなという気がします。


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どうして一周忌の次が三回忌なのか、感覚的にはしっくりこない気もしますが
命日を一回目、一周して二回目、次が三回目という数え方らしいです。父親の三回忌でした。


緊急事態宣言の延長でまだまだ自粛が続くようですので、5月18日(月)の定例会も休止予定です。
当日は代わりにLINEのオープンチャット「虚空飛行net」でオンライン定例会を行います。

一応、定員20名で残り5名ほど空きがあります。あまり多すぎると収拾つかなくなりますし。
先着順ですので、関心のある方は早めに参加申請しておいてください。


ミーティング時以外には雑談チャンネルとしてまったり動いている感じです。
先日、オンライン定例会のテストがてら、1時間のミーティングを開いて
多人数でも一人一人が発言をしやすくなるようルール作りとイメージの共有をしました。

参加してからの流れと簡単なルールをブログでも一つの記事にまとめられればと考えていますが、
なかなか時間も気力も消耗が激しいので、しばらくはできる所からノロノロとやっていきます……。


とりあえず、最初に「大事なノート」や他の人の自己紹介ノートに目を通してから
自己紹介ノートだけ書いていただければ、雑談などは無理に加わらなくても問題ありません。
よろしくお願いします。


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ゴールデンウィークとは名ばかりの、暗く行き場のない連休だった気がします。(天気も)


世間も先の見えない自粛続きで疲弊していたり、ギスギスしていたりで明るい話題が少ない。
アメリカの失業率など見ると、本当に怖いのはこれからのような気もしますが……。

不要不急の移動はしづらいご時世なのでどこかに出かけて気分転換も難しいし、
同じ所に留まって変わらぬ風景を見ながら、今までとは違った方法も考えて試さなくてはならない。
こういう状況でメンタルヘルスを維持していくのも難しいものです。

まあでも、何とか先に繋がるような事を試して維持していかなければ。
皆さまも大変と思いますが、また会って話ができる時まで低空飛行でやっていきましょう。


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22日(日)に講演会 長期高年齢化したひきこもり支援の現状と課題 を聴講してきたので報告を。
配布された資料は2月のだらだら会、低空飛行net定例会に持っていく予定です。


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KHJ全国ひきこもり家族会連合会 が主催だったからでしょうか、定員120人の聴講者のうち
半数以上は年配の親世代の方だったように思います。

このブログでも触れました が、内閣府のひきこもり実態調査が39歳までに限定されていた事を
問題提起として今回の長期高年齢化したひきこもりの調査が行われたようです。
さすが唯一の全国規模の家族会連合会だけあり、このような調査ができる事は強みだと思います。

内容的にはごく一部ですが、メモした事を簡単にまとめて羅列しておきます。


・80-50問題(要介護80代の親、50代の孤立者で、適切な支援を見つけられず共倒れに)
・適切な支援のない人は地域の隙間に落ちた人、その人を救う事は地域の隙間を一つ塞ぐ事になる
・家族全体が別の福祉ニーズを持っているなど、ひきこもり状態像に広がりが見られる
・相談窓口に来るひきこもり本人年齢は40代が最多、高年齢化につれ兄弟姉妹からの相談が増加
・ひきこもり支援で現在実施されているのは、電話相談、家庭訪問、同行支援が多い
・今後必要性を感じている支援としては、居場所、ピアサポート、家族会が多く挙がった
・ひきこもり年数が3年以内の人は社会復帰率が比較的高い、長期高年齢化で問題も複合的に


ひきこもり支援者:福祉、心理、医療、就労などの支援、ピアサポーターもこれにあたる
ライフプラン支援者:親の高齢化、死後を視野に、経済生活設計、社会福祉制度の活用など助言
交流支援者:頼りになる友人・知人・先輩、(専門性の必要ない)日常生活上の困り事を共に解決


詳しい資料は来月の会に持参しますので、読みたい方はその時にでも。


このブログでも何度か紹介している 「引きこもり」するオトナたち の著者である 池上正樹 さんが
たまたま2つ前の報道者席におられて、講演会終了後にお話しする事ができたのは幸運でした。
インタビューの載っている ひきこもり新聞 最新号もいただいてしまったり。

そのひきこもり新聞の方からも、講演会前にたまたま名古屋に来ていると連絡をいただいて
この講演会がある事を教える形になり、急遽参加されてPRもできたそうで感謝をされました。
そういった縁が、今後名古屋の当事者の声を伝える事に繋がればと思います。


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シンポジウム終了後、低空飛行netメンバーの企画したケーキ会にも途中参加。
手作りケーキとコーヒーをご馳走になりました。

この日は朝食を食べたきりだったので、冷たい小雨がぱらつく屋外で失われたカロリーを
濃厚なチョコレートケーキとブラックコーヒーが補充してくれて生き返るようでした。
自作のCD(昨年のコミケで頒布したそうです)までお土産にいただいて、至れり尽くせりです。

色々と大変な事も多いですが、自分を取り巻く様々な縁を見つめ直す事のできた一日でした。


うつの治療には薬物療法の他に認知行動療法が併用されたりします。
自分の認知の歪みを客観視して、合理的な考え方に修正していく方法ですが、
i認知療法というiOSのアプリを使うと手軽にできるので紹介してみようと思います。


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アプリは順番に項目を入力していけば完了するようになっています。
例をまじえながら流れを書いていきます。


1.嫌な気分に陥った状況
(例:○○の時にAさんに声をかけたのに返事をしてくれなかった)
なるべく具体的に、情景が思い浮かぶように書きます。

2.その時の気分を10段階で表す
(例:このアプリの場合は10区切りなので、不安90、悲しい50、困惑70など)
焦点がぼやけないように、一番近い気分を3つくらいに絞ると良いそうです。

3.その時に浮かんだ自動思考
(例:わざと無視されたのではないか、自分は嫌われている)
その時自動的に浮かんできた否定的な思考を書きます。

4.認知のゆがみ
全部で8つの項目があるので、当てはまっているかチェックします。
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(i)のアイコンをタップすると1つ1つ認知のゆがみの説明もあります。
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5.自動思考に対する反証
(例:気付かなかっただけかも、その日は虫の居所が悪かったのかも)
自動思考に対して本当にそうなのか、思いつく反論を書きます。

6.自動思考に代わる適応的な思考
(例:自分にもそんな日はあるかもしれないし、気にしても仕方がない)
無理にポジティブな考え方を書く必要はなく、事実に即して考えます。
これが友人に対してのアドバイスだったとしたら、と考えると良いそうです。

7.それからの気分の変化を10段階で表す
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合理的に検討してみた結果、その時の気分はどう軽減されたか。
嫌な気分が0になる必要はなく、自分の認知を見直す事で
気分がどれだけ変化したかを実感する事が大切です。


こんな感じで、悪い思考パターンに陥っているな、
という時にやってみると幾分か気分を変えられるのではないでしょうか。
こうして自分の考え方を見直して、修正していくうちに
固定されていた認知の歪みが改善されていく事が目的です。

自分はこういうのが性に合っているのか、結構効果を実感できました。
アプリなら手本や紙・ペンを用意して「よし、やるぞ」と
準備するほどの気力が無い時でもできますし。


うつの人に限らず有効な場合もありますし、必要な知識さえあれば
アプリがなくてもできますので、興味のある方はお試しください。
(うつの症状が重い時には良くないかもしれませんので、
医師と相談してから行う事をおすすめします)

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