10月も終わり、いよいよ2017年も残り2ヶ月です。早い。
もう1週間前になりますが、23日に高畑~荒子~ささしまを街歩いてきたので今回はその報告を。
この日は台風が直撃して朝まで大荒れだったものの、何とか午前中に通過してくれました。
高畑駅で待ち合わせてから、徒歩1分くらいの所にある リコッタダイニング に移動。
(この店のはす向かい辺りに 低空飛行第2@高畑 の会場である彩樹高畑のビルがあります)
昼頃はまだ雨雲が垂れ込めて風も強く、店の入り口には吹き溜まったイチョウの葉が。
さすがに来られなくなった方もいましたが6名集まり、席も無事確保できました。
店内は照明のせいかバルのような雰囲気です。
料理はバイキング形式で、サラダなど充実していて味も悪くないです。
ピザは2種類ずつ、なくなると次の2種類が追加されていました。
ドリンクはワイン(赤・白)も含めて、コーヒー、オレンジジュースなどお代わり自由です。
赤ワインはしっかりとタンニンの渋みも感じられましたが(ワイン通のような言い回し)、
よく言えばお酒に強くない人も飲みやすい、悪く言えばジュースっぽい薄い印象。
樽に蛇口がついてるみたいなやつ(ワイン通らしくない言い回し)が設置されていて
セルフで好きなだけ注げるようになっています。
駅に近くてランチ1500円、時間制限もなしというのは結構良い店かもしれません。
食後は 荒子観音 に向かう予定でしたが、腹ごなしに高畑の街をぶらぶら散策する事に。
店の近隣にある日照寺を覗くと、台風だからか本堂が閉めきられていて変わった光景です。
そのまま西に歩いて荒子川を越え、 なごや七福神 の一つでもある宝珠院に向かいました。
暴風でなぎ倒された竹が痛々しい。
佛足石 というらしい。なぜか1円玉が無数に配置されています。
他にも回すだけでお経を読んだのと同じ効果があるらしい 摩尼車 も回しておきました。
以前も来た事がある庭園 は、台風後にしては整っていたので手入れされていたのかもしれない。
住宅街の狭い道路を歩いていると、遠くの方に晴れ間が見えてきました。
荒子川に沿って南東に進み、高畑駅の近くで1人抜けて
残りのメンバーはそのまま南東方面にある荒子城址に向かいます。
荒子城のあった場所、冨士大権現天満天神宮までやってきました。
「たぶん城址といっても石碑があるだけで面白くないよ」と事前に話していたものの、
5mくらいの 前田利家 生誕の碑は意外に大きくて存在感があります。
もう一つの生誕地説のある 前田城址にも行きました が、碑の大きさでは荒子城の勝ちです。
そこから荒子観音に向かって歩いていると、道路には前田利家の幼名に因んだと思われる
犬千代ルートという文字が見えました。本当にこのルートでいいのか怪しいくらい狭い。
かまきりを見つけたり、この辺は坪井家ばかりだと話したりしつつ犬千代ルートを進みます。
昭和のまま時が止まったような、観光的な色気が全くない参道を歩いて荒子観音に到着。
台風が通り過ぎた後に特有の、全部吹き飛ばされたような清清しい青空に気分も晴れてきます。
荒子観音は奈良時代の創建とされ、後に徳川家康が定めた 尾張四観音 の一つです。
多宝塔は名古屋市内に現存する最古の木造建築物で、国の重要文化財となっています。
今年は 笠寺観音にも行った ので、尾張四観音コンプまで残り二つか。
円空仏を公開しているのは第2土曜だけなので、レプリカ?しか見られませんでした。
「一木造り」といって、一本の木材から全身を丸彫りした仏像はトーテムポールのようで面白い。
山門の左右には円空作の仁王像(3m以上)も鎮座していますが、
木の格子に覆われてアクリル板も張られているため、中がよく見えなかったのが残念でした。
荒子観音の裏側には和菓子屋が。
犬千代ルートの矢印が指し示していた荒子公園には梅園がありましたが
今は季節ではないし、台風後の水たまりしかないので通り過ぎました。
公園を出て犬千代ルートの矢印を見失いましたが、気にせず荒子駅に。
帰ってから調べたら、犬千代ルートはこの荒子駅から近鉄伏屋駅まで続いているらしい。
散歩コースにしては長すぎでは……。
荒子駅からあおなみ線でささしまライブ駅に向かいます。
2駅しかないので数分でささしまライブ駅に到着。
あおなみ線に初めて乗った方が「もっと乗っていたかった」「これだけで来た価値があった」
と言っていました。そんなに喜んでもらえるとは思っていませんでしたが、良かったです。
とりあえず、 以前と同じ位置 から写真を撮っておきました。
名古屋駅周辺の高層ビルもここ数年で何本か増えたなぁと。
荒子の素朴な街並みから打って変わって、未来都市にワープしたような気がしてきます。
ささしまライブ駅と グローバルゲート 、愛知大学はそれぞれ屋根つきの連絡通路で繋がって
雨の日でも傘を使わずに移動できるようになっているようです。
グローバルゲート内の商業エリアに。
よく見たらベンチがひつまぶしのお櫃みたいな形だ。
名古屋はゲートタワーにも こんなベンチ を作るようなセンスの土地柄なので油断できない。
インテリアや楽器の店が多かった気がします。
外は風が強いので 抹茶カフェ で休憩しようという意見が出ましたが、満席で諦めました。
トヨタカフェ は逆に不自然なくらい誰も客がいないので入らず……。
店に飾られた i-ROAD を眺めながらコーヒーを飲めるというのは
トヨタ好きの人には「猫好きにとっての猫カフェ」みたいな魅力があるのかもしれない。
特に行く場所も考えていなかったので、愛知大学横の公園を通って中川運河に行ってみました。
天気は晴れても風がものすごく強い。更に、水辺だからか風が冷たく寒い。
中川運河から金城埠頭までのクルーズ船は台風のため運休でした。
名古屋駅のすぐ近くとは思えない風景が広がる。
考えてみたら、サンサロサロンのある駅西も名古屋駅すぐ近くとは思えない風景だった。
振り返るとグローバルゲートと中京テレビのビルがそびえ立っている。
ささしまライブまちびらき というのをやっていたけど、何となくここはまだ街というよりも
整理された広大な通路のようで、心惹かれる部分が希薄な感じです。
誰でも入れるようなので愛知大学のキャンパスモールも通ってみる事に。
モールの先には「愛の塔」というオブジェがありました。
機能性だけだと本当に通路のような印象になってしまうので、街にとって
こういった人の営みを感じさせる創作物というのは想像以上に重要なのかもしれない。
風は強いし寒いので屋内で休みたいけど、抹茶カフェは相変わらず満席だったので
仕方なく空いていたファミレスで休憩。そこまでトヨタカフェは嫌か。
趣味や音楽、アウトレイジの話などしていたら1時間半ほど経っていました。
ファミレスを出る頃にはもう暗くなっていて、 カフェクロスロード が開いていたので入る。
店に入ってばかりのような気もしますが、一応この日は12000歩くらい歩きました。
注文したマトンケバブはスパイシーでビールのつまみに最適です。
昼に結構食べたせいで、あまりお腹が減っていなかったのが残念。
何か他の人も写真撮らせてくれたので全部載せておきます。
大体600~800円くらいで世界の様々な料理を楽しめる所です。
次の街歩きについても聞くと「今度は 城北線 に乗ってみたい」という要望も出ました。
目的地が思い浮かびませんが古墳などがあるようです。
観光地らしくない駅で降りて、ただぶらぶらするのも悪くないかもしれません。
普段一人では行かないような所に何人かで行って、後から「○○さんたちと××を歩いたな」と
振り返れるような思い出を作ってもらえたら、それが一番嬉しい事です。
帰りは名古屋駅まで歩きました。
相変わらずナナちゃん人形はおかしい格好をしている。
今回は荒子とささしまという、古い歴史の残る街と新しくできたばかりの街を歩きました。
ささしまも今後、新しいものと古いものが入り交じって、統一されたデザインにはない
混沌が見えてくる頃には、今よりも人間味のある街の顔になっているのかもしれません。
強引にまとめっぽい話にして〆ます。
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