連日の酷暑が嘘だったかのように、急に過ごしやすくなった気がします。
明日20日(月)は15時から8月の定例会をやっていますので気軽にお立ち寄りください。
15日のお盆に守山区の志段味(と尾張旭市)を歩いてきたので報告します。
いつものように長くなりそうなので、関心のない方は適当に読み飛ばしてください。
大曽根駅からゆとりーとラインに乗って守山区に入ると激しい雨が降ってきました。
龍泉寺など散策する予定を変更してどこか屋内に行こうかどうしようか迷います。
とりあえず、昼食を食べながら天気の変化を見て決める事に。
現地まで車で来た人と合流して、そのまま探してもらった店まで乗せてもらいます。
「おすすめの店ってコインランドリー……?」と思ったらその奥にありました。
なかなかお洒落な店内に入ると、ちょうど4人掛けの席が空いて座る事ができました。
何でも今月だけパスタとサラダ、ドリンクのランチセットが500円になっているそうで
自分は「ほうれん草とサーモンクリームソースのパスタ」に+200円でドリンク変更。
やけに泡立ちの良い自家製ジンジャーエールをいただきました。一番搾りって書いてあるけど。
しかし+200円というからグラスビールが出てくるものと思っていたら1人1本ずつ瓶が出てきて驚く。
この日は車の人もいるので飲まない予定でしたが、遠慮しなくていいよと言ってくれたので
「何か悪いねぇ、ヘッヘッ」と少しも悪いと思ってなさそうな笑顔でいただきました。
ドイツ語で燻製という意味の店名らしく、スモークチーズや燻製ポテチなども売られています。
同行者はお土産に白パンを買っていました。良い店を教えてもらい感謝。
食べている間に雨も上がった様子なので、予定通り龍泉寺に行く事に。
龍泉寺 にやってきました。
奈良時代に最澄が創建したといわれる古刹で、徳川家康が名古屋城の鎮護として定めた
尾張四観音 の一つとしても知られています。
四観音も昨年 3月に笠寺観音 、 10月に荒子観音 に行ったので残るは 甚目寺観音 だけです。
近いうちに行こうという話をしつつ境内に。
1607年建立の仁王門は国の重要文化財に指定されています。
明治時代に本堂は火事で焼けてしまいましたが、この門は無事だったようです。
(その時、焼けた本堂の下から小判がざくざく出てきたので再建資金にあてたらしい)
本堂は朱塗りの柱が美しく、極彩色の装飾も凝っていて見応えがあります。
隣には 龍泉寺城の模擬天守 があるようですが、日曜しか公開していないようです。
城の中は宝物館になっていて円空仏などが所蔵されているそう。
電話・電報という看板が時代を感じさせます。
境内に猫が多いのも印象的でした。
その辺に寝そべったり、木に登ったり自由気ままに生きていて羨ましい。
そういう自分たちも考えてみたら昼間からビール飲んで観光して、十分に自由気ままかもしれない。
天気は相変わらず微妙でしたが、まだ降ってきそうな気配でもないので
近くにある 強巴林(チャンバリン) という異彩を放つ建築物も観に行く事に。
日本で唯一のチベット仏教寺院で、 ジョカン寺 で修行した住職が2005年に建立したそうです。
チベット寺院を建立するための資料が現地にもないので、日本の技術者50人くらいを連れて
実際にジョカン寺を計測して精巧に模して造られたらしい。
隣には 倶利伽羅不動寺 という和式の寺院もあり、住職はどちらも同じだそう。(CDも出してる)
山ばかりの中にこんな濃いスポットがあるなんて、何かすごいな守山区。
車で東谷山の方まで行きましたが、 東谷山フルーツパーク は閉園まで30分だったので入らず、
山頂の古墳の上にある 尾張部神社 には車を停める場所が見つからなかったので断念しました。
とりあえず駐車場があった白鳥塚古墳に。
愛知県では熱田の断夫山古墳、犬山の青塚古墳に次いで3番目に大きい前方後円墳です。
古墳も墓なので、お盆に参るのもおかしくない。
白鳥塚というのはやはり ヤマトタケル の伝説に結び付けられて名付けられたようです。
山に石が置いてあるだけの風景も、歴史を知ると面白く感じられるようになります。なるはず。
(「ただの山やんけ」「蚊が多い」「まだ見るんですか?」という反応もまあわかる……)
また車で移動して、ショッピングセンターのフードコートでソフトクリームを食べながら休憩。
志段味は21世紀になってゆとりーとラインが開業するまでは田園風景の広がる僻地だったそうで、
ここ10数年くらいでかなり開発が進んで様変わりしたようです。
すぐ隣にあった勝手塚古墳にも寄りました。ここは古墳の上に神社があります。
勝手塚古墳の上だから勝手社という神社が建ったのではなく、逆に勝手社が古墳名の由来らしい。
南北朝時代にここから北の方にあった志段味城の城主、 水野良春 が奈良の吉野から勧請したそう。
ずっと車に乗っての移動だったので道の風景が全然ないな……と思い車内から撮ってみました。
この周辺には古墳しかないので、森林公園を南に抜けて尾張旭まで行く事に。
志段味は名古屋から出っ張った部分で、北に春日井、東には瀬戸、南は尾張旭と隣接しています。
まだ明るいうちに城山公園にある スカイワードあさひ に。
今年の4月に仕事帰りに大曽根から印場駅まで市バスで来て、そこから瀬戸街道を歩いて
ここまで来た事がありました。帰りが真っ暗で大変だった。
スカイワードあさひの展望室から見た尾張旭の様子です。田園には絵が描かれています。
方角や天候次第では名古屋駅周辺の高層ビルやナゴヤドーム、金華山や御嶽なども見えるそう。
4月に来た時に撮った城山公園の遠景と旭城(模擬天守)です。旭城は普通のサッシ窓なのが斬新。
そのうち記事に書くつもりがバタバタして4ヶ月も経ってしまいましたが、やっと使えてよかった。
元々、この城山公園にあったのは新居城という城で、先ほど行った勝手社を建てた
志段味城の水野良春が、南下して移り住んだ場所でした。
水野さんは尾張旭(新居)の地を開拓した祖として、 尾張旭駅前に銅像もある ようです。
どうせなら尾張旭駅にも行けば「水野良春の足跡を辿る街歩き」というテーマになったのに惜しい。
そろそろ夕食に行こうと車で瀬戸街道を名古屋方面に進む。
写真はまた4月に撮った「瀬戸街道一里塚」と「 つんぼ石 」です。
今回は車で通り過ぎてしまいましたが、やはり写真があるとどんな道を通ったのかわかって良い。
つんぼ石はかつて瀬戸街道と殿様街道の分岐点にありましたが、移設されてわかりづらい所に。
尾張旭で唯一の式内社、澁川神社の周りを車でぐるっと周ってもらいました。
写真はまたまた4月に撮ったものです。
火事で焼けてしまって10年ほど前に再建されたばかりなので、見栄えの良い神社でした。
天武天皇の 大嘗祭 でこの地の米が選ばれたそうで石碑が建っています。
こういう商売っ気のない落ち着いた寺社が好みです。時間があれば、もう一度ゆっくり見たかった。
結局、藤が丘まで来て夕食の店を探す事に。
ここまで何とか雨が降らずにいてくれましたが、ついにザーザーと本降りになってしまいました。
雨宿りがてら駅近くの麺家半蔵というつけ麺屋に。 以前行った麺家獅子丸 はここの2号店らしい。
柚子胡椒付きの魚介つけ麺は結構美味しかったです。
今回は天気も不安定な中、車であちこち行ってもらったおかげで楽しい旅になりました。
「山頂の神社も見たい、山登って」「アイス食べたいから店入って」「前の車を追ってくれ」
とか我侭言ってばかりで申し訳ない。(遠慮なくビールも飲むし清清しいくらいのウザキャラ)
そのうち何か恩返しさせていただきます。
帰る頃には雨も止んでくれて、結局折り畳み傘を使わないまま街歩きを終えられました。
やっぱり日頃の行いが良いせいかな。(ウザキャラ)
そういえば半蔵と獅子丸……何かが頭の片隅に引っかかっていたので帰ってから調べてみると
麺家半蔵の店主は苗字が服部というらしい。
という事は、獅子丸ってあのちくわ犬が元ネタだったのかよ!