低空飛行net

名古屋で2011年から活動する、ひきこもり・メンタル系自助グループ(当事者会)
低空飛行netのブログです

2018年07月

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猛暑に始まり台風で終わった1週間でした。
疲れが溜まっています。


来週8月5日(日)の14時から 低空飛行第2@高畑 があります。
まだ定例会しか参加した事がないという方も気軽に覗いていただければ。

第2の方はおすすめの音楽や動画を流しながら雑談したり、どこかに行く予定を立てたりと
定例会よりも比較的ゆるめな雰囲気の集まりです。
涼しい部屋で、夏の過ごし方、これからやってみたい事などのんびりと話しましょう。



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25日の仕事帰りに 円頓寺の七夕祭り に行ってきました。
平日でしたが、出店も並んでなかなか賑わっています。


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円頓寺七夕祭りといえば、商店街のアーケードにぶら下げられた張りぼて人形が有名です。
今年は垂れ下がった紐を引っ張るとヒレが動くジンベエザメや、ラピュタのロボット兵などが。


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商店街の各店が作っている張りぼて人形ですが、優秀作には賞を与えられるようです。

愛知県知事賞はスピーカーから10分ごとに奇声を発する「フクロテナガザル」、
名古屋市長賞には正統派にかっこいい「瑞獣九尾狐」が選ばれていました。



竹馬に乗るおさるのパフォーマンスもやっていました。
前方にはリアル猿、後方からは10分ごとに猿声、良くも悪くも日常から離れられる空間です。


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祭りを満喫した後は、そのまま円頓寺を西に歩いて昔ながらの飲み屋が立ち並ぶエリアに。
先日の 有松歩き の際に「1人では入る度胸がない昭和の老舗店にも一度行ってみたい」
という話題になって、七夕祭りを見てから行こうという事になったのでした。

串類はだいたい1本80円(ねぎまは110円)で、どて焼きや肝唐揚げというのも美味しかった。


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串かつは味噌を頼むと、どての鍋に突っ込んで出してくれます。熱い。
お手拭き等はなく、テーブルには切った新聞紙が束ねて置いてあるという上級者向けの店でした。
こういう店に一度行ってみたかったので経験できてよかった。


路上で立ち食いスタイルが難度高そうな、隣にある有名店にもいつか行きたいと話しながら解散。
また「気になっているけど1人で入る度胸がなくて……」という店を探して挑んでいきたい。

来週の低空飛行第2では、そんな話もできればいいなと思います。


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殺人的な猛暑が続きます。
水分と塩分をこまめに摂り、涼しい所にひきこもってお過ごしください。


昼の暑さは仕方ないとしても、夜まで30度近くあるとエアコンの無い寝室ではつらい。
十分に眠れないまま大量の汗をかいて目覚めるので日に日に体力を削られていきます。


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先週21日に有松に行ってきたので今回は報告を。(また長いので関心ある人だけ読んでください)
連日の猛暑のせいか体調を崩して来られなくなった人もいて3人旅になりました。

有松へは鳴子北駅のバスターミナルからバスに乗っていきました。
ここは桜通線のマイナーな駅で、周辺には山とファミマしかありませんが緑区攻略の要所です。
駅自体の所在は天白区で、隣りにある池の辺りからが緑区になるようです。


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西有松(東)という西なのか東なのか混乱しそうなバス停で降りる。
「新しい刺激がないと脳が衰えるらしいので、なるべく行った事のない場所に行くようにしたい」
というような話をしながら歩きます。


バス停から少し北に行くと旧東海道の一里塚があり、ここが 町並み保存地区 の西端となっています。
すぐ横を現代的な高速道路が走っていて、ここを境に街並みが一変しているのが面白い。


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東を向くと有松の古い街並みになります。
東海道の 鳴海宿 と 池鯉鮒宿(知立) の間で旅人の土産物として有松絞りを考案して栄えたらしい。
土日だし観光客もそこそこいるかと思っていましたが、猛暑のせいか人があまりいませんでした。

まずは踏み切りの先にある有松天満社に行ってみます。


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境内は木々で鬱蒼としていて、鎮守の森といった風情です。
15時くらいの一番暑い時間帯でしたが木陰に入ると比較的涼しい。
セミの声に囲まれながら、汗を拭いつつ石段を上ります。


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長い石段の先には広場があり、その更に一段高い所に本殿があります。
本殿の近くには菅原道真を祀る天満宮によくある、鷽(うそ)や伏せ牛を見かけました。

夏祭りの夜には石段に灯りがともって、この広場には出店が並ぶのだろうか。
とても雰囲気の良い神社だなと思う。


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この神社の旗も有松絞りなんだろうか?

また踏切を渡ってメインストリートの方に戻ってきました。
暑いので建物の影になっている所を選んで歩きます。
この日は最高気温36.5度、耐えられないほどではない気温でした。(連日暑すぎて感覚がおかしい)
翌日は39.5度だったので1日ずれていたら街歩きどころではなかったかもしれない。


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岡家住宅、竹田家住宅など市指定有形文化財に指定されている建造物が建ち並んでいます。
「あー、この連子格子と海鼠壁はたまらないね、2階の虫籠窓の塗籠造りも見事だよねー」
というような会話がある訳もなく、普通に案内板を眺めてパシャパシャ写真を撮って通り過ぎる。


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同行者が事前にチェックしていたらしい 有松絞りを使った革製品店 も覗いてみました。
革財布をオーダーメイドすると半年かかるそうですが、お値段は5桁円で収まるのだろうか……。

古い薬局の店舗を使った 観光案内処 が昨年できたのですが、今年3月で閉鎖してしまったようです。


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駅前の県道が交差する辺りは交通量も多く、古い街並みも一時途切れます。

県道を渡ってすぐの所に 神谷半次郎邸の蔵を使った手作りパン屋 が見えてきました。
そろそろ暑さも避けたいし、遅めの朝ごはんを食べたきりなので休憩する事に。


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神半邸の中には日本料理店もあって、共通の入り口になっている引き戸をがらがらと開けて
日本家屋の中に入っていくのは結構勇気が要るかもしれない。

石窯焼きで素材にもこだわっているという手作りパンは少々お高め。
パン2つとドリンクで1000円以内だろうと思ったら、外税表示だったようで微妙に超えていました。


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2階や中庭がイートインスペースになっているので買ったパンを食べながら休憩できます。

石窯の横の階段を上って2階に来ると先客もおらず、一部屋貸しきり状態でした。
壁紙も有松絞りっぽい。


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オーブントースターも置いてあり、セルフサービスでパンの温めもできるようです。

自分はコーヒーと栗のパン、いちじく胡桃パン、自家製ジンジャーエールにしました。
コーヒーと栗パンは結構ほろ苦く、栗の自然な甘さとよく合っています。
いちじく胡桃パンはいちじくのプチプチと胡桃のコリコリした食感が癖になる。
ジンジャーエールも生姜が辛くて、それぞれ素材の味以外の余計な甘さなどがなくて美味でした。


夜には有松で食事をしてから帰ろうと考えていましたが、この時間にパンを食べてしまったら
もう炭水化物は入らないので、飲んで串焼きをつまむくらいにしようかという話に。
綿密に予定を決めないで、ふらっと目に付いた店に入ったりするのが低空歩行の醍醐味です。


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店を出て、熱気に挫けそうになりますが、また古い街並みを眺めて歩きます。

レトロなホーロー看板が目をひく駄菓子屋がありましたが、4月で閉店してしまったようでした。
「ばっちゃんは体が弱くなってお店を続けられなくなりました」という張り紙が寂しい。

有松には ホーロー看板館 という個人運営の資料館もあるようでちょっと興味があったのですが、
平日のみの開館で電話予約が必須というハードルの高さに諦めました。


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江戸時代建造の井桁屋も見ました。
仕切りのようになっている、一段高い屋根のついた部分が卯建(うだつ)です。
元々は火事が燃え移らないための防火壁だったのが、次第に装飾的な意味合いが強くなり、
卯建を高くできるのは金持ちの家、出世できない=うだつが上がらないという慣用句が生まれたとか。


四畳半くらいのトタン小屋は「かつて切手屋だった小屋(正式名称)」というボックスギャラリーで、
30年ほど前まで切手屋として利用されていたのを2015年に内装だけ改装したらしい。
その気になれば蹴りだけで破壊できそうです。


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山車会館では布袋車が整備されている所を見る事ができました。

旧東海道の道標には大府行きと書いてあります。
行きに乗ってきたバスで終点まで行くと大府市との境界辺りに着きます。


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旧東海道の古い街並みを西から東まで一通り見て、現東海道の国道1号に出る。
長くなりすぎたので省きましたが、載せた写真以外にも建物とか歌碑とか色々ありました。

交番も屋根のついた日本家屋風なのが面白かった。


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交番だけでなくローソンも野田塾も屋根がついてました。
国道1号は車ばかりで日陰も少なく面白味もないので、ペットボトルのお茶を買って有松駅方面に。


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駅前のイオンには有松絞りをモチーフにしたモニュメントがあります。夜には光るらしい。

まだ17時で帰るには早いし、ついでに桶狭間にも行ってみようという事に。
知らないご婦人に「どこ行きに乗るの?」とか話しかけられたりしながらバスを待つ。


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桶狭間寺前で降りる。バスに乗り遅れたら生きて帰れなさそうな辺鄙な所です。
30分後に来る帰りのバスに乗れなかったら歩いて有松駅に戻る事になるので気を引き締めます。


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桶狭間の戦いで討ち取られた 今川義元 の首を検証したという長福寺です。
近くの川が人馬の血で真っ赤に染まったらしい。


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葉っぱで水面が見えない弁天池と、桶狭間発祥の地という祠。
南朝の落ち武者が隠れ住んだのだとか。
ふーんという感じで寺を出る。


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池の柵に等間隔でセミの抜け殻が。こういうちょっとした発見の積み重ねが、
かけがえのない2018年の夏の日の思い出として振り返られる時が来るんですよ。多分。

暑さも随分和らいできて歩きやすくなってきました。


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桶狭間古戦場公園に。まだバスが来るまで15分あるので余裕で間に合いそう。

今川義元が戦死した地には諸説あり、お隣の豊明にも 桶狭間古戦場伝説地 があります。
その諸説についても色々と書きたいけど、これ以上ブログ記事を長くしたくないので割愛します。


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公園内は小川が流れ、四角い石が不規則に並んだ庭園のようになっていますが、
この公園全体が桶狭間の合戦地をジオラマで再現しているようです。
しかもスマホのアプリを通して見ると AR で解説が見られるという凝りよう。


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「近世の曙」と書かれた織田信長と今川義元の像。2010年に建てられたようです。

この桶狭間のジャイアントキリングがなければ、信長だけでなく豊臣秀吉も徳川家康も
歴史の表舞台に出てこなかっただろうし、確かに近世という時代はここから始まったといえるか。


せっかく名古屋市やその周辺エリアには有名な史跡がたくさんあって、その気になれば
歴史上の人物と同じ場所に立てるのに、今まであまり行ってなかったのは勿体ない事だなと。

時間も迫ってきたので、公園に置いてあった桶狭間史跡マップを1枚貰ってバス停に向かいました。


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幕山のバス停に着くと、前には昭和時代から残る廃墟みたいな布団屋が。
もう20年くらい前から打ち捨てられたままの元・布団屋なんだろうと思っていたら
貼ってあったチラシが最新だったので現在も営業中のようです。

バスに揺られて鳴子北駅まで戻ります。


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鳴子北からは地下鉄で新瑞橋に。
1人では入る度胸のなかった串焼きの店に行ってみました。

とんやきや肝焼き、心臓などを頼みましたが、癖もなく美味しかったです。
土曜は昼からやっている店のようで、どて系やコブクロが既に品切れだったのが残念でした。

あれこれ話して、今度は25日(明日)に 円頓寺の七夕祭り に行こうと約束して解散。


猛暑の街歩きで倒れないか心配でしたが、予定していなかった桶狭間までも行けたし、
石窯パンや串焼きも美味しかったし、結構楽しい夏の思い出を作れた気がします。
また8月の 低空飛行第2@高畑 の時にでもどこかに行く予定を立てられれば。


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