
最近はストレスが溜まる事ばかりですが何とか生きています。
気分転換に名古屋駅に寄ると、ナナちゃん人形が一番搾りと エビフリャー を装備していました。
エビフライは特に名古屋名物でもなかったのがタモリの名古屋弄りネタが元で定着したそうで、
土用丑の日にうなぎを食べる風習を定着させた 平賀源内 に比肩する個人の偉業といえるかも。


ナナちゃん人形のふもとでは、オーガニック夕ぐれ市なるものが開かれていました。
切れ目なく書くと「オーガニックタ」に見える。
いつも地下鉄の利用だけであまりこちらには来ないので、こんな市の存在を初めて知りました。
知ってる場所でも知らない事ばかりです。

特に行き先も決めていなかったので、考え事をしながら人波に流されるまま
ミッドランドスクエア まで行ってみると、アトリウムコンサートという催しをやっていました。
なぜか気が滅入ってきたので数分もしないうちに退散。

地下鉄に乗ると普段は通り過ぎるだけの本陣駅で降りて、少し遠回りしていく事にしました。
本陣駅バスターミナルのすぐ近くにある Baan Tawan バーンタワン というオリエンタルバルの
ガイトード(鶏の唐揚げ)やパクチーモヒートが気になりました。
他にもお手頃価格のトルコ料理店もあって、名古屋市西部で街歩きをした際には
駅に近いこういった店は重宝するかもしれないので覚えておきたい。

道なりに南下して 中村生涯学習センター を通り過ぎた辺りのマンションにあった像。
「美しき日々」というタイトルが付いていました。
今となっては何でもなかったような日々が懐かしい。
2年前までは歩行器を使って何とか外出できていた父親も自力歩行ができなくなり、
いつもコタツが置かれていた畳の居間はフローリングにリフォームされ、
部屋の半分を占める大きな介護ベッドと、あとは母親の寝るソファーベッド、介護用トイレ、
車椅子が置かれて、庭からは物干し台も花木もなくなり、車椅子用の通路に舗装されてしまった。
子供の頃から続いていた日々が、気が滅入るものに覆われていく。


スマホの地図を見ながら歩いていると、中村公園の辺りから2本の細い道が斜めに延びています。
街中で不自然に斜めの道は、旧街道だったり昔から残っている地形に沿っている事が多い。
気になったのでその道に入って進んでみると、斜めに曲がった2本の道の真ん中部分は
コンクリートで覆われて暗渠化された河川か用水路のようでした。
遊歩道のようになっていて、様々な模様のオブジェや兄妹の像などが建てられています。

標識を見ているかのように設置された釣り人の像も。
今はもう見えない水路に蓋をした上に、もうできない釣りをする子供の像が佇んでいる。
時間があれば行ける所まで歩いても良かったのですが、もう19時過ぎで暗くなっていたので
探索は打ち切って帰宅しました。
後で色々と調べて、どうも庄内用水の中井筋という水路があった所ではないかと推測、
あの道が中井筋緑道という名前だった事がわかりました。
(このブログ記事を書く時間のうち8割くらいは地図や昔の用水等について調べていた時間)
思わぬ自由研究になりましたが、気分転換になった気もします。
どうにもならない事には蓋をして、その上で日常をやっていかなければいけない。
良い思い出も建てていかなければいけない。難しいものです。