もう10月も終わり、今年も残り2ヶ月……去年の年末が、ついこの間のような気がします。
一年が短く思えるのはそれだけ忙しく過ごせたという事なのか、齢をとったという事なのか。
厭世的な気分が高まってくると、仕事帰りや出かけたついでにソロ街歩きをする事があります。
要は一人で散歩しているだけなんですが。
メンタルヘルスに悪い事とは何かを考えると、殆どは人間が原因であるという所に行きつきます。
人間はあなたの健康を損なうおそれがあります。人間ダメ、ゼッタイ。
完全な人間断ちをするのは無理だとしても、プチ断食のように一時的に人間断ちする習慣は
これからの高ストレス社会を生き抜くために必須となっていくのではないでしょうか。
誰にも気兼ねせず、独り気ままに街を歩くソロ街歩きは、その方法の一つです。
GoogleMapを眺めながら、気になった場所を手当たり次第にピックアップしていく。
あまり目的が大きすぎると旅行・観光になってしまうので、普段使っているルートから
少し遠出すれば行ける範囲にしておくなど、自分の中で決めておくと良いかもしれません。
この間、小学生の頃に一時期だけ住んでいた団地に給水塔があったのを思い出して
何気なくネットで給水塔について調べてみると、 日本給水党 というサイトを見つけました。
世の中には他にも古い看板や自販機、エスカレーターなどの写真を収集する人もいるようです。
ちょっとサブカル寄りかもしれませんが、そういう視点で見慣れた街を見るのも発見があります。
祭りの時にだけ上がる可動橋やマイナーな酒蔵、井戸と石碑しか残っていない城址など。
一見何もない田舎の路地にも、何かしら歴史的・文化的なものが埋もれています。
地図を見ていて気になった 佐屋街道 、 岩倉街道 など旧街道を調べてみると、
通っている病院近くの何度か通ったあの道、あの橋が岩倉街道だったのかと気付いたり。
中小田井は四間道や有松などと同じく、市の 町並み保存地区 に指定されているので
明治以降の伝統的建造物がそのまま残されているようです。
以前なら通院前に寄っていく事もできたのですが、今は仕事後に予約しているので無理か。
時間的、体力的な余裕のある時にやりたい事はやっておいた方が良いです。
うちの父親も去年までは歩行器を使って何とか近所になら外出可能でしたが、
今年はデイケアのある日以外は1日中、同じ所に座ってぼーっとしています。
もう隣の部屋に行くのも困難なので、食事もトイレも寝室で。
歩けなくなると何も選択肢がなくなっていきます。
自分の足で歩けるうちに行ける所まで行き、目が見えるうちにできる限り多くのものを見たい。
動けなくなっても、その記憶だけ反芻して生きていけるように。