昨日22日はこの低空飛行netブログを始めて5周年の日でした。
記念に(?)街歩きをしてきたので簡単に報告します。 (結構長い&写真多いです)
暗くてわかりにくいですが、写真は築城の名手、加藤清正公 の石曳き像です。
「石の上に乗ってたら重くなって作業の邪魔なのでは?」という素朴な意見も出ました。
今回は市外からの参加者も含めた8人での名古屋城散策となりました。
先月の初詣 に引き続き、携帯がなく連絡の取れない人を待ちましたが結局合流できず……。
今回一番観てみたかった、復元工事中の 本丸御殿 です。
現在は玄関や表書院など一部が公開されています。
今年6月には更に対面所などが、復元工事が完了する再来年には全体公開されるようです。
内部は靴を脱いでスリッパに履き替えて入ります。
リュックや大きな荷物はロッカーに預ける、肩掛け鞄は身体の前側に掛けるように指示があり、
「鞄やリュックが当たると壁や障子を傷つけてしまうんですよ」
という説明の通り、廊下の障子には何箇所も破れている所がありました。
表書院には荘厳な金襖が。
真新しい木の廊下には数メートル間隔で係の人が立っていて、
「ここは客人の待合室なんですが、この虎の襖で威圧してるんです」
「虎と豹がどうして並んで描かれているかというと、昔の人は実際に虎を見た事がなく、
中国から渡ってきた豹の毛皮を虎の雌なのだろうと想像して描いたのですね」
というように解説してくれたので非常に楽しめました。
実際に中を歩いてみて気になるのは天井や梁の低さです。
江戸時代の人は成人男性でも150cmくらいだったらしいし、頭をぶつける人も少なかったのか。
(狩猟していた縄文時代よりも平均身長が低かったらしいので、動物性蛋白は重要なんですね)
70年前に戦火で焼失してしまうまでの400年間の資料や写真が十分に残っているため、
細部にわたるまで当時のままに復元できるとの解説がありました。
2年後の完成が楽しみです。
外に出て、次は天守閣に向かいます。
天守閣と工事のクレーンが同じフレームに入っているというのは不思議な感じです。
風情に欠けますが、今この時期に、この巡り合わせでしか見られない景色かもしれないと思えば、
完成してからでは見られない、今だからこその思い出になる一場面なのかもしれません。
本丸御殿を観た後だと、やはり天守閣内の現代的な科学館っぽさは気になります。
木造で再建するという案もそんなに悪くはないのかもしれないと思ったり。
(新国立競技場と比べれば……)
展望室から名古屋の街を見下ろしていると蛍の光が流れ始めたので、急ぎ足で観覧しました。
前に来たのが小学生の頃だったので、その頃とは違った視点、感慨を持って見られます。
名古屋城に入るのは初めてという参加者もちらほらいました。
その後は名古屋城からちょっと(かなり)歩いて 古民家カフェ で休憩。
事前に人数が結構多くなりそうだと思い、席に余裕があって、そこそこ近くて、
雰囲気も良さそうな店を急いで探したので、多少遠かったのは我慢していただきたい。
街歩きを堪能したという事で。
ミルキッシュクレメと林檎のタルトを頼みました。
もう1つの写真は、別の人が注文した紅茶のパウンドケーキだったかな。
歩いてお腹が空いたからか、カレーやハンバーガーセットにした人もいました。
紅茶もタルトも美味しかったです。
店内は落ち着いていてゆったりできるし、メニューも豊富で参加者の評判も良かったです。
また寄せ書きを書いてもらって、花見の計画など1時間ほど歓談してから解散しました。
この街歩き(低空歩行)は、コープあいち の助成を受けた 雇もれびの会 との協働企画です。
今回で助成を受けての街歩き企画は終了となります。
昨年7月から7回やって、参加者は合計46人でした。[ >>低空歩行 ]
1人ではあまりカフェを探したりという事もしないので、それもまた良い思い出になりました。
今後はまた不定期で気の向いた時に企画できればと思います。
こんな事をしていていいのだろうか……という焦りを常々感じている人も多いと思いますが、
そんな状況でもやはり、今この時に、その巡り合わせでしか見られない景色があるもので、
そこで得たものや、できた思い出が後になって支えになる事もあるのかもしれません。
とりあえず一区切りなので何か良い話風に締めようとしてみました。